長崎のカステラにザラメがついているのはなぜ?

カステラといえば、ザラメがいっぱい入っている長崎のカステラが有名ですよね。そしてカステラに「長崎」がついているものは、普通の「カステラ」より高いんです!やっぱりこれは、ザラメの量の違いなのでしょうか?なぜ、長崎のカステラはザラメがたくさんついているのかをお話しします。

 

長崎のカステラは室町時代から

カステラ1

 

南蛮船で日本にカステラがやってきたのは、1540年室町時代でした。その後、カステラは江戸など各地で作られるようになります。中でも、長崎の代官がカステラを豊臣秀吉に献上し大好評を得たことから、長崎のカステラは一躍有名になったと言われていました。

 

長崎のカステラが絶品の秘密は「ザラメ」

カステラ2

 

長崎のカステラは食べた瞬間、ザラメがカリカリし、スポンジはしっとりとした食感です。甘みもどちらかといえば深みのある甘さなので、上品な口当たりが高級感を思わせます。底の部分にあるザラメは、生地を混ぜ合わせ焼いた過程で下に溶けきれず残ったものです。

 

しかし、ザラメを残すように混ぜ合わせる技術は長年経験しているカステラ職人ではないとできないというスゴ技なので、よく吟味しながら食したいですね。

 

防腐剤の効果もあり

カステラ 3

 

長崎のカステラに欠かせないザラメは、なんと「防腐剤」としての効果もあるということをご存知でしょうか?長崎から京都や江戸に献上するために運ぶ手段は「船」でした。日数もかかってしまうので、日持ちがするものとしてカステラが選ばれていました。大昔は、防腐剤も酸化剤もありませんので、カステラが傷んでしまう可能性もありました。

 

長崎は、当時砂糖が大量にあったということもあって、「砂糖」は長持ちするということから、昔ながらの知恵を活かして様々な種類の砂糖と、溶けてもおいしい「ザラメ」をたくさん使用したという説も残っています。「ザラメ」が表面に現れることで細菌の繁殖を防いでいたのですね。

 

いかがでしたでしょうか?カステラの歴史は古く、特に長崎のカステラが絶品だと言われる理由が「ザラメ」にあるなんて、昔からの知恵と技術に思わず脱帽してしまうほどの感動があります。上品な甘さも、しっとりした表面もカステラ職人の努力があったからこそ、日本の食文化に残り、愛されるお菓子なのかもしれません。